夏の夜を彩る幻想体験!東山盆踊りと東山温泉の魅力を徹底ガイド

福島県・会津若松市の東山温泉で開催される東山盆踊りは、毎年多くの人々を魅了し続けています。光と影が織りなす幻想的な景色、地元の人々との温かい交流、そして歴史の息吹を感じられるこのイベントは、単なるお祭りではありません。まるで特別な時間に招かれたかのような感動を、4日間にわたって体験できること間違いなしです。
この記事では、東山盆踊りの背景から楽しみ方まで、そして盆踊りと併せて訪れたい歴史的名所まで、心温まる体験を徹底ガイドします。
会津の想いが息づく——東山盆踊りが紡ぐ80年の物語
戦争の記憶から生まれた、東山盆踊りの原点
東山盆踊りは、昭和の初め、太平洋戦争の最中に始まりました。戦時中、会津にも疎開してきた子どもたちのために、東山温泉の地域住民が「少しでも笑顔を取り戻してほしい」という願いを込めて始めたのです。この祭りが誕生した背景には、地元の温かい心と、戦火を逃れた子どもたちの心の安らぎを願う想いが込められています。
当初は小さな規模で始まりましたが、年々参加者が増え、今では観光客にとっても欠かせない夏の風物詩となっています。多くの人々が集い、共に踊るその時間には、ただの観光旅行では感じられない「心のつながり」があります。参加するたびに、新しい出会いと発見が待っています。毎年踊りの終わりには、地域住民との締めくくりの踊りがあり、心温まる感動が胸に残ります。
まるで絵巻のような夜へ。提灯が照らす東山盆踊り
提灯と湯川が映し出す“映える夜景”の楽しみ方
東山温泉の盆踊りは、日が暮れると一転、幻想的な夜の風景に変わります。湯川の上に浮かぶ櫓と、数百個の提灯がやわらかな光を放ち、川面にその光が映し出される様子はまさに絵巻のよう。夕暮れから夜にかけての時間帯、光と影が交錯する瞬間は、まるで一枚のアート作品を見ているかのような美しさです。
提灯の灯りが川面に揺れ動く様子を眺めながら、SNSにその瞬間を収めることもおすすめ。さまざまな角度で撮影して、旅の思い出を美しいビジュアルで記録できます。動画でその瞬間を収めれば、友人や家族に見せたくなること間違いなしです。東山盆踊りの夜は、ただ「見る」だけでなく、「感じる」ことができる特別な体験なのです。
約1,000個の提灯が灯る幻想的な夜
夜になると、湯川の上に約1,000個の提灯が灯り、その光が湯川に映り込みます。この光景は、まさに夢のようで、訪れる人々を圧倒します。特に写真を撮るのが好きな方にとっては、絶好の撮影スポット。提灯はすべて地域住民がひとつひとつ手作りしているもので、その温かみが灯りに込められています。温もりのある光が風に揺れ、変化する様子はまさに生きたアートです。
この美しい光景を見ながら、参加者同士や地域住民との会話も楽しみのひとつ。地域の人々と自然に交流しながら、時間を忘れてその場を楽しめます。
東山温泉の夏イベントを楽しみ尽くす!開催情報まとめ
イベント開催日時と場所
2025年の東山盆踊りは、8月1日(金)〜8月4日(月)の4日間にわたり、福島県会津若松市の東山温泉街を舞台に開催されます。夜19時頃から提灯の点灯が始まり、幻想的な夜の始まりを告げます。湯川沿いに広がる踊りの輪に、浴衣姿で参加する人々が集まり、踊りが始まります。夜のひととき、ゆっくりと踊りの輪の中で時を過ごすことができます。
今年はキッチンカーの出店(16:00〜)、鶴ヶ城太鼓「若駒会」による演奏もあります。
観光客も賑やかな雰囲気の中で地元の味を堪能できます。踊りだけでなく「観る」「聴く」楽しみも満載です。
盆踊りビアガーデン:8月2日(土)、3日(日)17:00〜20:00
2時間飲み放題で1人当たり2,500円。
飲み物はビールとハイボール。
料理はキッチンカーなど会場内の出店ブース。
※事前予約が必要。各日とも定員40人。
お湯かけ祭り:8月9日(土)18:30より
神輿で温泉街をねり歩きます。
イベント詳細は会津東山温泉観光協会公式サイトをご覧ください。
初めてでも安心!女将さんや芸者衆がリード

東山盆踊りは初心者でも安心して参加できるイベントです。女将さんや芸者衆が踊りの輪をリードしてくれ、参加者を優しく誘導してくれるので、初めての方でも簡単に振り付けを覚えられます。
踊りはシンプルで、誰でもすぐに参加できるので、家族連れやひとり旅の方でも気軽に楽しめます。地元の人々と共に踊り、歴史や文化を体感することができるのが、東山盆踊りの最大の魅力です。
観光・宿泊も充実!東山盆踊りの前後に立ち寄りたい場所
東山温泉周辺の観光スポット
東山温泉の周辺には、会津の歴史と自然を楽しむスポットがたくさんあります。特におすすめなのが、戊辰戦争の舞台となった鶴ヶ城(会津若松城)や、美しい回遊式庭園を楽しめる御薬園。江戸時代の武士の暮らしを体験できる会津武家屋敷も外せません。また、七日町通りでは、地元の酒や漆器など、会津ならではの名物を堪能できます。
東山温泉の宿泊と楽しみ方
東山温泉には、家族旅行にぴったりな広い客室を備えた宿や、カップル向けの落ち着いた雰囲気の旅館など、多様な宿泊施設があります。
地元の食材を使った料理や、地酒を楽しめる宿も多く、温泉で癒されながら、会津の文化を深く味わうことができます。
盆踊りを楽しんだ後、温泉に浸かりながらゆったりとしたひとときを過ごせることも、東山温泉の大きな魅力です。
東山温泉の名物はその「やわらかな湯」。温泉の成分が肌に優しく、ゆっくりと温まることで、心も体もリフレッシュできます。浴後の清々しさを感じながら、星空を眺めるのも贅沢なひとときです。盆踊りを楽しんだ後、宿でのひとときが、旅行の余韻をさらに深めてくれることでしょう。
地域の人が一つずつ手作りする、あたたかい灯りの正体
東山盆踊りの提灯や櫓は、すべて地域の住民たちが一つ一つ手作業で作り上げています。その温かみのある灯りが、夜の東山温泉を包み込み、参加者の心を和ませます。灯りが揺れる様子は、まるで生きているかのように変化し、その光の中で過ごす時間は、普段の生活ではなかなか味わえない特別なひとときです。
こうした準備の過程が、地域住民にとっても大切な時間であり、年々盆踊りの思い出が深まっていくことでしょう。参加者としてその灯りの下に立つことで、ただの祭り以上の意味を感じることができるのです。
また、こうした地域の活動に触れることで、東山温泉や会津の人々が大切にしている「絆」や「心温まるもてなし」を感じることができるのも、この盆踊りの魅力です。毎年訪れることで、より深く地域に根ざした文化を理解し、心から共感できるようになるはずです。
会津フットパスと歴史巡りのススメ
せっかく会津若松を訪れるなら、もう一歩“歴史の奥”へ踏み込んでみませんか?
東山温泉からほど近く、白虎隊の悲劇で知られる飯盛山を中心とするフットパスコースです。
ぜひ訪れてほしいのが「飯盛山・滝澤地区界隈「歴史名所巡り」コース」です。
このコースでは、東山周辺や飯盛山周辺の会津の歴史を感じられる場所を歩いて巡ります。特に、飯盛山は白虎隊の悲劇の舞台としても有名で、その歴史的背景を歩きながら感じることができます。景色も美しく、自然の中で深く歴史を感じられる絶好のスポットです。
地元のガイドの案内を受けながら、より詳しい解説を聞くことができます。歩くことによって、観光地巡りでは得られない深い感動や新たな発見があることでしょう。
会津フットパスは、自然と歴史を結びつけて歩くことで、東山温泉の盆踊りや宿泊と一体感のある旅行をさらに深まるでしょう。旅行の際には、ぜひこのコースも組み合わせて、より豊かな体験を楽しんでください。