会津散策で赤べこを手に入れよう|フットパスでめぐる伝統と文化
全国でも知られる会津の民芸品「赤べこ」

会津地方を代表する民芸品として親しまれている「赤べこ」。
首がゆらゆらと揺れる愛らしい姿が特徴で、観光客だけでなく全国に多くのファンを持つ人気者です。
しかし、その可愛らしさの奥には、長い歴史と地域に受け継がれてきた文化が息づいています。
ここでは、会津を歩く旅=フットパスとともに、赤べこの魅力をじっくりご紹介します。
赤べこの歴史|会津に伝わる“赤い牛”の物語
赤べこの起源は平安時代まで遡るといわれています。
会津柳津町の古刹・圓藏寺(えんぞうじ)を再建する際、赤い牛が資材運びを助けたという伝説があり、そこから「赤べこ」の物語が広まりました。
赤い色には魔除けや疫病退散の意味が込められ、災いから身を守る“お守り”として長く愛され続けてきました。
ただの可愛い民芸品ではなく、会津の歴史や人々の願いが宿った文化の象徴でもあります。
今でも地域のシンボルとして、健康や安全を願う贈り物として、地元の人々の暮らしの中にしっかりと根付いています。
赤べこが全国で人気になった理由
見た目のかわいらしさと親しみやすさ
揺れる首と鮮やかな赤い色は、時代を超えて愛されてきた赤べこの魅力。子どもから大人まで幅広い層に受け入れられています。
魔除け・疫病退散の“縁起物”として価値がある
古くから赤べこは“病気除け”のお守りとして大切にされてきました。
健康を願って贈り物に選ばれることも多く、現代でもその意味が再注目されています。
コロナ禍で「疫病退散」を象徴する存在として再ブームに
2020年以降、テレビやSNSで紹介され、“赤べこ=疫病退散のシンボル”として一気に知名度が上がりました。
赤べこグッズやグルメも充実!歩くだけで楽しい会津散策
会津若松市や柳津町を訪れると、赤べこをデザインしたお土産がずらりと並んでいます。
赤べこの形をしたクッキーやパッケージがかわいいお菓子、普段使いできる雑貨など、思わず手に取りたくなるものばかり。
フットパスで街を歩きながら、自分好みの赤べこグッズを探すのも旅の楽しみになります。
思い出づくりに大人気!赤べこの絵付け体験
会津に来たら、赤べこを「買う」だけでなく「作る」体験もぜひ。
真っ白な赤べこに筆で色や模様を付けていく絵付け体験は、世界に一つの赤べこが作れる人気のアクティビティです。
伝統的な柄を再現するもよし、自分の好きなキャラクターや色で自由に描くもよし。大人も子どもも気軽に楽しめます。
家族連れはもちろん、海外からの旅行者にも好評で、「旅のお守りにしたい」「特別なお土産を作りたい」と参加する人が増えています。
本格的な絵付け体験なら「山鹿興産」
赤べこの絵付け体験で特におすすめなのが、山鹿興産(やまがこうさん)。
▶︎ 山鹿興産 公式サイト
https://www.yamaga-aizu.com/
ここでは赤べこや起き上がり小法師など、会津を代表する民芸品を数多く扱っており、完成品の購入はもちろん、絵付け体験も可能です。
明るく清潔な店内で、スタッフが丁寧にアドバイスしてくれるため、絵が苦手な方でも安心。
体験後はそのまま持ち帰れるので、旅の思い出を形に残すことができます。
フットパスで赤べこと会津文化をもっと深く楽しむ
会津散策をより楽しみたい方には、フットパスがぴったり。
赤べこを扱うお店や観光スポットをつなぐようにルートが設けられているため、歴史や自然、街並みをゆっくり楽しみながら、赤べこの魅力にもじっくり触れられます。
歩く速度だからこそ感じられる“会津らしさ”があり、赤べこを手に入れる体験がもっと特別なものになります。
会津の旅を彩る、赤べことの出会い
赤べこは、長い歴史と人々の想いが詰まった会津の文化的シンボル。
魔除けの力を宿す赤い色、ゆらゆら揺れる首の愛らしさ、そして手作りできる楽しさ――そのどれもが、旅を豊かにしてくれます。
会津を訪れた際には、ぜひ赤べこを手に取り、その背景にある文化や願いに触れてみてください。
旅の思い出を“お守り”という形で持ち帰る特別な体験が、きっと待っています。
飯盛山の「飯盛分店」でも赤べこを購入できます
会津の名所・飯盛山にある 飯盛分店 では、赤べこのお土産を取り扱っています。
フットパスの途中で立ち寄れる場所にあるため、散策ルートとあわせて訪れるのもおすすめです。
ぜひ、会津ならではの民芸品との出会いをお楽しみください。

