囲炉裏で焼きあげる会津名物・味噌田楽の老舗『お秀茶屋』

東山温泉へ向かうバスに揺られていると、町の喧騒が少しずつ遠ざかり、会津らしい穏やかな風景が広がってきます。
「奴郎ヶ前」のバス停で降りると、道路沿いに『お秀茶屋』の看板が見え、店までは歩いてすぐです。延宝年間に創業した歴史の長い田楽の老舗です。

江戸時代から続く、会津の田楽を守る茶屋

創業は江戸時代・延宝年間(1673〜1680)。

お秀茶屋の前に広がる川原は、江戸時代には会津藩士による処刑場として使われていたと伝えられています。今生最後の食として、罪人に田楽と清水を与えたという藩主の慈悲は今も語り継がれ、店の脇にはその供養として地蔵が残されています。

また、新選組の土方歳三もこの地を訪れ、田楽を口にしたという逸話も残っています。

お秀茶屋のある場所は、かつて白河街道へと続く道の途中にあり、旅人や地元の人々が腰をおろしていった休み処でした。長い年月の中で人々が語り合い、店とともに受け継がれてきた“土地の記憶”として今も大切にされています。

以下のYouTube動画でも紹介させていただいております。

囲炉裏で焼きあげる、会津の味噌田楽

お秀茶屋のいちばんの魅力は、店の中央にある大きな囲炉裏。
囲炉裏の炭火でじっくり焼かれる田楽は、秘伝の味噌を塗って提供され、風味豊かな味わいが魅力です。

そんな“会津のごちそう”がここにはあります。

店内には、漫画家・手塚治虫氏の直筆イラストをはじめ、俳優・監督など多くの著名人のサインが並んでいます。

アクセスと営業案内

  • JR会津若松駅からバスで約20分、奴郎ヶ前バス停下車すぐ
  • 飯盛山からは車で数分
  • 営業時間:11:00〜(無くなり次第終了)
  • 定休日:不定休

事前に予約をしておくと、よりスムーズに訪れることができます。

会津を訪れたら、また帰りたくなる場所

田楽の香ばしさや囲炉裏の温かさだけでなく、この土地がもつ穏やかな空気や風景そのものが心に残り、気づけば「また寄りたい」と思わせてくれます。食事を楽しむだけでなく、周辺を歩きながら会津の文化や歴史に触れる——そんな旅のひとときが、『お秀茶屋』では自然と生まれます。

『お秀茶屋』の周辺には、会津の歴史や情緒を感じられる見どころがいくつもあります。

徒歩圏には幕末の会津にゆかりのある天寧寺があり、静かな山道を進むと凛とした空気に包まれた境内へとたどり着きます。また、バスで数分の東山温泉は、古くから湯治場として親しまれてきた温泉地で、散策のあとに立ち寄るのに最適です。

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