歩いて地域を知る観光へ――会津若松市・飯盛山のフットパス活動紹介
地域の魅力を再発見するフットパスイベント

会津若松市の飯盛山地区では、地域の自然や歴史を歩いて体感する「会津フットパス」の取り組みが行われています。この活動は、観光地をただ巡るのではなく、地域の日常や歴史の積み重ねに目を向けながら歩くことを大切にしています。
参加者は、地元の人々が普段使ってきた道や、歴史と深く関わる場所をゆっくりと歩きながら、会津の風景や物語に触れます。飯盛山をはじめとするエリアには、戊辰戦争や会津藩の歴史と結びついた場所が点在しており、歩くことで土地の成り立ちや人々の暮らしが自然と見えてきます。
会津フットパスは、地域資源を守りながら活かすこと、そして人と地域との関係を丁寧につないでいくことを目的としています。参加者にとっては、会津をより深く知るきっかけとなり、地域にとっては新たな交流を生む場となっています。
飯盛山地区でのフットパスとは?
飯盛山地区のフットパスは、自然や歴史を身近に感じながら歩くことを基本とした活動です。決められた観光ルートではなく、地域の背景や物語を大切にしながら道をたどることで、会津の魅力を立体的に知ることができます。
歩く途中には、歴史的な出来事にゆかりのある場所や、地域の人々が守ってきた風景があります。ガイドの説明を聞きながら歩くことで、普段は見過ごしてしまいがちな景色や場所にも意味があることに気づかされます。
また、飯盛山周辺は自然環境にも恵まれており、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。歩くペースを大切にするフットパスだからこそ、景色の変化や空気感をじっくり味わうことができます。
ガイド育成で地域の魅力を伝える
会津フットパスでは、地域の歴史や文化を伝える地元ガイドの育成にも力を入れています。ガイドは、史料に基づいた知識だけでなく、地域に伝わる話や地元ならではの視点を交えながら案内を行います。
新撰組や白虎隊といった幕末の出来事についても、出来事の背景や地域との関わりを丁寧に伝えることで、参加者は歴史を一面的ではなく、生活の延長として捉えることができます。
こうしたガイドの存在は、会津フットパスの大きな特徴のひとつです。地域の人が自ら語り、案内することで、参加者は会津の歴史や文化をより身近に感じることができます。
新たな観光客を迎えるための組織づくり
会津フットパスの活動を継続していくため、運営体制や組織づくりも進められています。イベントの企画やガイドの育成、情報発信などを一体的に行うことで、無理のない形で活動を続けることを目指しています。
地域の歴史や文化を大切にしながら、外から訪れる人にも開かれた仕組みを整えることで、会津フットパスは一過性ではない観光の形を模索しています。地域に負担をかけず、関わる人が少しずつ増えていくことが、この活動の大きな目標です。
歩いて感じる会津の歴史
会津若松の歴史は、歩くことで初めて見えてくるものがあります。建物や史跡だけでなく、道のつながりや地形そのものが、過去の出来事と深く結びついています。
フットパスでは、そうした歴史の積み重なりを実際に歩きながら感じることができます。ガイドの話を聞きつつ、自分の目で景色を見ることで、歴史は「知識」から「実感」へと変わっていきます。
飯盛山と鶴ヶ城で学ぶ新撰組と白虎隊
飯盛山や鶴ヶ城周辺は、幕末の会津を語るうえで欠かせない場所です。白虎隊や新撰組に関わる史跡を巡ることで、当時の会津がどのような状況にあったのかを立体的に知ることができます。
フットパスでは、史跡をただ紹介するのではなく、土地の成り立ちや人々の選択に目を向けながら歩きます。そうすることで、歴史上の出来事が遠い過去の話ではなく、現実の延長として感じられるようになります。
地元ガイドが伝える、教科書に載らない視点
地元ガイドの案内では、史実に基づきながらも、地域に伝わる話や視点が加えられます。これにより、参加者は出来事の背景や、当時の人々の思いをより身近に感じることができます。
こうした語りは、会津という土地への理解を深めるだけでなく、「歩いて学ぶ」ことの面白さを実感させてくれます。
地方創生への取り組みとこれから
会津フットパスの活動は、観光だけを目的としたものではありません。地域の人々が主体となり、土地の価値を見つめ直し、次の世代へとつないでいく取り組みでもあります。
歩くことを通じて生まれる交流や気づきは、地域にとっても、訪れる人にとっても大切な財産となります。飯盛山地区で続くこうした活動は、会津の未来を考えるひとつの形として、これからも広がっていくことが期待されています。

